どうのように対話を引き出すのか

年間を通じて可能な限り毎月実施してきました、校内研修も最後となりました。

「主体的で」「対話型」の授業と簡単に言いますが、実は結構難しかったりします。そこで、今回の研修では基礎理論からじっくりと学び、誰でも出来るように実践志向の研修を実施してきました。

生物は暗記分野と長い時代言われてきて、それはちょっと悔しくて、一也先生のtalentではそういったモヤモヤからの脱出をきちんとした言葉や体験、研究を通して示してくださったので・・・大変為になりました。

某若手教師から

めっちゃ嬉しいですね。13名の将来を嘱望される先生を対象に行ってきた校内研修ですが、こんなコメントもらえるなんて講師冥利に尽きます。

実は、工学院大学附属中学校高等学校の髙橋としては最後の研修となります。

4月からはplayfulquestとして日本全国の学校、企業、教育委員会様をクライアントとして研修をお届けする予定です!

ご興味がありましたら是非お声がけください。

才能があるってどういうことだろうか

2019年の日本医科大学が興味深い入試問題を出している。

「才能」って何ですか?

教育業界にも「才能」って言葉が溢れていて、異才、天才、などなど、枚挙にいとまが無い。

海外だとGiftedクラスやTalentedクラスというものある。そしてその多くは10代の若さで海外の名門大学で博士号を取得している。

是に近いものは千葉大学が「飛び級制度」早くから取り入れた飛び級制度だろう。

しかし、私たちがこの「才能」という言葉を「学業面での成功」という狭義の意味でしか捉えていないのではないだろうか?

「才能」、おそらくここには単純に勉強が出来るとかそれ以上のもっと深い何かがあるような気がするなー。

だからこそこれからの教育では子供たちの持つ「才能」をもっと引っ張り出すお手伝いをしていかなければならないんでしょうね!

ちなみに新しい学習指導要領ではこんな風になっていますよー。

参考

21年 中学入試面白問題(男子校編)

2月1日の風物詩と都内の中学入試。(全国ではありません・・・スイマセン)

教科書を全て暗記して解かなければならい問題ばかりかと思いきや、日常生活の中で疑問を持ち続ける大切さを訴える問題も見受けられます。

特に、ここ数年で学校のカラーを前面に押し出した問題が増えて来ているような気がします。

(ここでは自分のメモ用に)特に面白いと感じた問題をピックアップしてみました。

麻布中学 

理科

なぜ電子レンジはコンセントなのか?

社会 

カット野菜が増えて来た理由は?

武蔵 

理科 カモを観査せよ。カモはどのように泳ぐのか?

早稲田スポーツ科学のユニーク小論文

2018年の「じゃんけん」小論文問題が突如twitter上でバズりました。

それまではある程度まとまった文章、部活の問題、女性アスリートの問題、などなど真面目な(今でも真面目ですが・・・)トピックだったのですが、2018を境にワセダらしさ全開の問題に変容しました。

では、そのユニークな小論文の問題を2018年から見てみましょう。

2018年 新しいじゃんけんをつくりなさい。

2019年 大人になるとなぜかくれんぼうをしなくなるのか

2020年 「科学とは疑うことである」という書き出しの論文を書け

昨日投稿した、大阪大学の英作文にも似ている

2021年 このパイチャートの意味はなにか?

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参考

「子どもー大人」は他にもよく出題されている。

例えば、2016年の旭川医科大学

原典はこちら

この「子ども−大人」議論で重要な本はこちら

学習観を問う英作文

大阪大学の入試問題が面白い!

これは業界の方だったら既に知っているのだが、入試問題にも関わらずかなりポジティブで、受験生の人生体験を語らせる問題が出されている。

ということで、過去10年の英作文(第3問)の変遷を見てみましょう!

2010年 子どもにどのような「背中」を見せるべきでないか

こういうのは教育理論で攻めると難しいので、こういった子育て系の知識も必要だったりします。(↓が本当に「教育学」的にいいのか別として)

2011年 mottainaiを説明せよ

2012年 もっとも誇りを持ったことは何か?

2013年 タイムマシンを使ってみたいか?
2014年 他人は自分のことを分かってくれない
2015年 これからの社会が直面する困難とは
2016年 知識をもつということはどんな力を持つことか?
2017年 お父さんの勉強の意味について語る

2018年 失敗から学んだ事例について

こちらも参考にどうぞ(画像をクリックするとnoteにとびます。)

2019年 諦めなければ道は開ける?

2020年 キャッシュレス社会について

2021年 モチベーションの維持とスランプ克服方法