「教えること」について考えたことはありますか?
かなり古典的な研究ですが、ミッジレーらの研究によると、自分の授業力を固定的、つまり能力があるかないかで考えている先生は生徒を厳しいルールを作ったり、管理する傾向がある。(彼女らの研究では数学です)
この研究の背景には、1980年代頃にNicholls先生とかMiller先生が行った生徒の「自信」(もうちょっと詳しく書くと、課題に対する自信ね)の研究があって、それらによると、生徒は小学校の頃は自分の能力についてあまり深く考えないんだけど、中学校に入ることになると「努力」と「能力」について明確に意識し始めるらしい。
そこでマインドセットの話になっていくんだけど、生徒よりも先生達自身も自分たちの教え方をどう捉えているのか、つまり自分の専門性についての認識によって授業のバリエーションが変わってくるようだ。
まとめると、
専門性にたいして固定的、つまり能力がないと思っている先生は、管理主体の教え方、つまりカチッとした授業を好む。
一方、
専門性に対して漸進的、つまり努力で伸ばそうと思っている先生は、より自由度のある教え方、つまり協働学習などを好む傾向がある
ようだ。
あくまでも傾向があるだからね・・・。
先生自身も自分はどういった「考え方」をしているのか振り返ってみる必要ありますね!
また、管理職の人だったら、どのようなタイプの先生が多いのだろうか分析することが大切ですね。
http://education-webfiles.s3.amazonaws.com/arp/garp/articles/eccles88f.pdf