障害者のみならず多様な人びとが共に生きる社会を実現するために

食い入るように読み、あっという間に1日が終わってしまった。

そして、彼のドキュメンタリーもみた。号泣。

当事者として、これほどまでにパワフルに自分の生き方や価値観を伝える少年の姿をみて、涙腺が破裂してしまったのを思い出した。

さて、その東田君の著書を扱った入試問題が大阪府立大学で出題された。問題は2020年の地域保健学域(教育福祉学類)から。

この入試問題、受験生に対する問題というより、私たち全てに問われているような気がする。

問1 下線部(1)「自分の価値」について筆者はどのように考えているか。

問2 障害者のみならず多様な人びとが共に生きる社会を実現するために、具体的に誰がどのようなことを行えばよいか、本文をふまえてあなたの考えを500字で述べなさい。

東田君の著書から一部抜粋。実際の入試問題です。

人としての価値とは、何でしょう。

たとえば、きれいに咲く花は人をひきつけ心を癒やしてくれます。どの花も魅力的ですが、好きな花というのは、人によって違います。お金をかけて温室で育てられたバラが好きな人もいれば、野に咲くタンポポが好きな人もいます。

「好き」という気持ちは、人間にとっての根本的な感情です。好きなものを守りたい気持ち、好きなものと一緒にいたい思いなど、好きという感情自体は、効率や生産性とは関係ありません。

人は「好き」という感情をとても大切にしています。これは人としての価値を考える上でも重要です。誰かが自分を好きだと言ってくれる、大事な存在だと思ってくれる、それが人の価値を高めるのではないでしょうか

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